ビタミンD軟膏の顔面塗布

ビタミンD軟膏の顔面塗布

2013.04.12

Rp) ドボネックス軟膏(50μg/g)30g 体に塗布

<カルシポトリオール(ドボネックス軟膏50μg/g)の顔面使用不可の理由>
添付文書に、「顔面には使用しないこと」と記載がある。 海外の治験で、50例中5例に、口のまわりや鼻のまわりに灼熱感を伴う紅班や鱗せつ(日焼けしたあとにむける薄皮)の発症がみられた。この患者はパッチテストではアレルギー反応もなく、血漿カルシウム濃度が上昇していることもなかった。他の調査でも、やはり顔面使用で刺激が強くでた報告がある。これらの報告よりカルシポトリオールの成分が顔面に刺激を与えると推察できる。

<タカルシトール(ボンアルファ軟膏2μg/g)の顔面使用>
○尋常性乾癬への顔面使用
顔面の尋常性乾癬の皮疹に対し、タカルシトール軟膏2μg/gの治癒率は、下肢、上肢、軀幹、頭部に比べ有意に高かった。顔面におけるステロイド外用薬における副作用の発現が高頻度であることから、顔面の尋常性乾癬の皮疹にタカシトール軟膏は第一選択となる治療と思われる。
○脂漏性皮膚様洋乾癬への顔面への使用
ボンアルファクリーム2μg/gを1日2回顔面へ塗布した。4週間で著名改善した。 活性型ビタミンD3外用剤は濃度依存的に刺激感・灼熱感・鱗屑と皮膚刺激症状がみられることがあるが、ボンアルファクリーム2μg/gは低濃度であり、顔面への治療が可能である。

<タカルシトール(ボンアルファハイ軟膏20μg/g)の顔面使用>
顔面への使用を避けるよう特に指導はしていない。市販後調査で、顔面への使用で刺激感の副作用報告があるが、特に顔面に特徴的な副作用とは考えられず他の部位でも起こる可能性がある刺激感であった。 (帝人株式会社情報センター)

<服薬説明時のポイント>
添付文書のドボネックス軟膏の適応上の注意には、以下のような記載がある。
○使用時 本剤に触れた手で、顔面、傷口等に触れないように注意すること。
○使用後 本剤使用後、顔面等への付着を避けるため、よく手を洗うこと。

<参考文献> Arch.Dermatol.125、No12、1647-1652(1989) 皮膚科紀要92(4)、395~402(1997) Visual Dermatology Vol4 No.3 2005 252-253

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