リウマチ患者の結核感染予防

リウマチ患者の結核感染予防

2016.05.27

60歳女性

<処方>
リウマチ科
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Rp1)
プレドニゾロン5mg  1T  2×朝夕食後  21日分
Rp2)リウマトレックス2mg  2C  2×朝夕食後  3日分
        水曜日
Rp3)リウマトレックス2mg  2C  2×朝夕食後  3日分
        木曜日
Rp4)フォリアミン5mg  1T  1×朝食後  3日分
        金曜日
Rp5)ロルカム5mg  2
   ムコスタ100mg  2T  朝夕食後  21日分
Rp6)モーラステープL40mg  10袋 下肢
Rp7)イスコチン100mg  3T
   
ピドキサール20mg 1T  朝食後 21日分
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<背景>
1年前より整形外科にてリウマチ治療継続中だったが、リウマチ専門医の訪問診療にあわせて、今回専門医を受診。
リウマトレックス3C/→4C/週へ増量
イスコチン、ピドキサールが追加となる

<患者インタビューより>
自覚症状の悪化等は感じていなかったが、専門医に診てもらえる機会ができたため受診した。
診療内容については普段より説明を拒む方だったため、詳細は聞けず。

<関節リウマチの治療>
TNF阻害薬使用ガイドライン(2014年改定版)によると、下記患者には使用を推奨されている
1.既存の抗リウマチ薬(DMARD)通常量を3か月以上継続して使用してもコントロール不良のリウマチ患者
2.既存の抗リウマチ薬による治療歴のない場合でも、罹病機関が6か月未満の患者では、高疾患活動期でさらに予後不良因子を有する場合にはメトトレキサートとの併用による使用を考慮
3.さらに日和見感染症の危険性が低い患者

また、TNF阻害薬投与時には結核予防対策が重要となる。
ツベルクリン反応検査等を行い、結核感染が疑われる場合には抗TNFα製剤投与に先立つ3週間、抗結核薬(イスコチンなど)の投与を行い、以後も計69か月間並行して投与することが推奨されている。

今回の症例では、おそらくツベルクリン反応検査を行い、抗TNFα製剤投与前に結核感染予防のため抗結核薬予防投与開始となったものと思われる。

<参考文献>
エーザイ ヒュミラ情報ネット

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