小児包茎のステロイド軟膏による保存的療法

小児包茎のステロイド軟膏による保存的療法

2013.08.09

<症例>
泌尿器科
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・バナン錠100mg 2錠 2×朝夕食後 5日分
・リンデロンVG軟膏0.12% 5g
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<患者背景>
10歳男児。
膀胱炎で受診した際に、包茎についても相談。

 <文献報告>
小児包茎に対し、ステロイド軟膏の塗布による保存的治療を行い、有効性を検討。
・対象…包皮口狭小にて翻転不能な小児(3~12歳)包茎38例
・方法…0.05%ベタメタゾン軟膏を1日1回隔日4週間狭小部に塗布
・結果…副作用を認めず84.2%の有効率で包皮翻転が可能となった。
明らかな全身的、局所的副作用はみられなかった

生下時、包皮のほとんどは翻転不可能であり大部分が成長とともに翻転可能となる。
小児完全包茎を指摘された子供らには背面切開等の観血的手術療法がとられてきたが、これに対して最近ステロイド軟膏等による非観血的、保存療法の有用性が報告されている。
手術に踏み切る前に一度試してみても良い方法と思われるが、再狭窄を認める例が今回の検討でも3例(7.9%)認められ、軽快後も引き続き経過観察が重要であると考えられる。

ステロイド軟膏が用いられるようになった経緯については包茎による外科的切除術後の90%以上が萎縮性硬化性苔癬の像を呈していることが判明し、以前より同疾患に対してはステロイド軟膏が用いられてきたことによるものと推察される。

<参考文献>
泌尿器外科 2000. 13(8).1039~1042
小児包茎のステロイド軟膏による保存的療法:後藤新吾 宇土巌

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