閉経前女性へのフェアストン投与

閉経前女性へのフェアストン投与

2013.04.12

<症例>
外科
48歳女性
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フェアストン錠40mg 1T1×朝食後 80日分
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一年近くノルバデックス20mgを服用後、上記処方へ変更

<患者背景>
年齢的に閉経前の可能性が高く、患者インタビューによりリュープリンで閉経させていることが判明。

<適応>
●フェアストン:閉経後乳がん
●ノルバデックス:乳がん

<文献報告>
フェアストンは本邦では保険上閉経後乳がんのみに適応となっている。そのためGn-RHアゴニストを併用して閉経後状態としたのち、高用量のフェアストンで治療を行った報告がある。
これはGn-RHアゴニスト(リュープリン)を使用することにより、エストラジオールを初期に一時的に上昇させ以後、閉経レベルへ低下することを利用した治療法である。

<メーカー確認>
タモキシフェン(ノルバデックス)の20年後にトレミフェンクエン酸(フェアストン)が承認・発売された。この20年の間に閉経前後でホルモンバランスが変化することが明らかとなり、フェアストン承認時には「閉経後」乳がんという適応名がついた。
実際にはタモキシフェンとトレミフェンは効果が同じと分かっているため、閉経前乳がんに使用しても保険適応を認めるという通達が出ている。

<参考文献>
・柄松章司、伊藤和子.高用量のtoremifeneとgoserelineが奏効した再発乳癌の2例.乳癌の臨床.5(20):497-500,2004
・診療点数早見表2012年4月版 p400 医学通信社発行

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