高血圧診療ガイドライン2009

高血圧診療ガイドライン2009

2013.04.11

○高血圧診療ガイドライン2009(JSH2009)

①高血圧の診断基準

診察室血圧 140/90mmHg以上
家庭血圧 135/85mmHg以上
24時間自由行動下血圧(ABPM) 130/80mmHg以上

※ABPMは、2008年から保険適応で測定可能。

②降圧目標値

/ 診察室血圧 家庭血圧
若年者・中年者 130/85mmHg未満 125/80mmHg未満
高齢者 140/90mmHg未満 135/85mmHg未満
糖尿病患者、腎臓病患者、心筋梗塞後患者 130/80mmHg未満 125/75mmHg未満
脳血管障害患者 140/90未満 135/85mmHg未満

※上記目標値を「最終目標値」とし、時間をかけた「緩徐な降圧」を行う。
※高齢者においても、積極的な降圧を促す。

③リスクに応じた治療方針の確定

血圧以外の、心血管イベントの危険因子も考慮して、治療方針を決める。

-「低リスク症例」【Ⅰ度高血圧(140-150/90-99)で、ほかに危険因子がない】
⇒3ヶ月以内の生活習慣の改善
⇒降圧目標値にいたらなければ降圧薬療法

-「中等リスク症例」【正常高値(130-139/85-89)であっても糖尿病以外の危険因子1~2個Orメタボ】【危険因子のないⅡ度高血圧 160-179/100-109)】
⇒1ヶ月以内の生活習慣改善
⇒降圧目標値に至らなければ降圧薬療法

-「高リスク症例」【糖尿病、慢性腎臓病、臓器障害/心血管病、3個以上の危険因子のいずれかがある】【Ⅲ度高血圧(180~/110~)】
⇒数日以内に降圧薬治療を開始

※危険因子…高齢(65歳以上)、喫煙、SBP/DBPレベル、脂質異常症、肥満、メタボ、50歳未満で発症の心血管病の家族歴、糖尿病

④降圧薬の選択

-第一選択薬…Ca拮抗薬、ARB、ACE阻害薬、利尿剤、β遮断薬。
β遮断薬は、合併症のない高齢者、糖脂質代謝合併患者には第一選択としない。 
α遮断薬はエビデンスが不十分なので、第一選択薬としての推奨から外れた。
-併用療法…単独療法では降圧目標を達成できる頻度が高くないため、併用療法を視野に入れることも重要

<推奨する組み合わせ>
ARBまたはACE-I+Ca拮抗薬
ARBまたはACE-I+利尿薬
Ca拮抗薬+利尿薬
Ca拮抗薬+β遮断薬

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