MSコンチンの透析患者への投与

MSコンチンの透析患者への投与

2013.04.12

Rp)ツムラ麻子任丸 7.5g 3×5日分
   ガスコン錠(40) 3T 3×4日分
   MSコンチン(10) 6T 3×6日分

<MSコンチンの量、投与日数は適当か?>
MSコンチン;透析患者でモルヒネ6グルクロナイド蓄積によると考えられる遅延性の意識障害、あるいは遅延性の呼吸抑制が起きたとの報告あり。
メーカーに問い合わせた結果、上記の量、投与日数については特に記載がない、しかし、初回であれば、除放性製剤は蓄積し危険性高いので、安全性、有効性を考えても、即放性製剤(オプソ内服液等)に変更が良いだろうの見解だった。

<参考>
・モルヒネの代謝
モルヒネの主要な代謝物は3位のOHのグルクロン酸抱合体(M3G)および6位のOHのグルクロン酸抱合体(M6G)。この抱合体は主に腎排泄により消失する。動物実験ではM6Gはモルヒネよりも鎮痛作用が強く、M3GはモルヒネやM6Gの鎮痛作用に拮抗すると報告されている。
・透析患者
腎不全では代謝物の抱合体(M6G)が蓄積し、睡眠傾向、意識障害が現れることがある為、やや減量。(透析患者への投薬ガイドブック)
具体的にはMSコンチン錠などの徐放性製剤は蓄積する危険性が高いため、速効性で微調整が可能であり、しかも消失半減期の短い塩酸モルヒネの錠剤や散剤、水剤を用いるのがよい(モルヒネによるがん疼痛緩和 改訂版)

<参考書類>
投薬者への投薬ガイドブック 初版
      同上      H15改訂版 →薬局に本あります
モルヒネによるがん疼痛緩和 改訂版

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