イブランスカプセル25㎎、125㎎

イブランスカプセル25㎎、125㎎

2018.06.22

【一般名】 パルボシクリブ

効能・効果
手術不能又は再発乳癌
注)本剤の投与を行う場合には、ホルモン受容体陽性、HRE2陰性の患者を対象とすること。

用法・用量
1日1回125㎎を3週間連続して食後に経口投与し、その後1週間休薬。これを1サイクルとして投与を繰り返す。なお、患者の状態により適宜増減する。
(ホルモン剤と併用する。レトロゾール(フェマーラ)、フルベストラント注)

一包化の可否 
検討はしていないが、70℃、湿度75%で21日までは含量、性状変化なし。
脱カプセルは分解性生物のみ同条件で測定→21日までは分解性生物なし。

同効薬
なし。CKD4/6阻害薬はイブランスのみ(*CKD4/6は癌細胞増殖因子)

食事の影響 
一部(15%)の患者に食前服用で吸収が落ちたという報告があるため食後投与になっているが、食事していなくても飲んでよい。

初回投与時の注意
・禁忌はないが、CYP3Aで代謝されるため、CYP3A阻害剤、誘導剤、CYP3Aの基質となる薬剤は併用注意。
・重度の肝機能障害のある患者は慎重投与(減量も考慮する)
・患者の状態によっては100mgからスタートしてもOK

その他特記事項
・ホルモン剤でQOLを保てる期間を長くし、化学療法への以降を遅らせることが出来る。
・主な副作用は好中球減少、白血球減少。1ヶ月以内(だいたい2週間後くらい)にほぼ100%でるので、2週間後に1度検査をする(休薬で改善する)
・疲労、貧血、悪心、口内炎、脱毛症もあるが、他の抗癌剤やケモより軽度で頻度は低い。日常生活が送れる程度。
・脱毛症は髪が細くなって薄くなるが、ウィッグが必要になるほどのものは報告なし。
・t1/2が24hrのため、最初好中球減少などで2投1休しても、次のサイクルは3投1休にする(サイクル変更は基本避ける)
・飲み忘れたとき、半日以上経っていたらスキップする。

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