キックリンカプセル250mg(アステラス製薬)

キックリンカプセル250mg(アステラス製薬)

2013.01.30

【一般名】ビキサロマー

効能・効果
透析中の慢性腎不全患者における高リン血症の改善

用法・用量
1回500mgを開始用量とし、1日3回食直前に経口投与。
増量を行う場合は1週間以上の間隔をあける。最高用量は1日7500mg(30Cap)。

血清リン濃度

投与量増減方法

6.0mg/dL以上

1回250~500mg(1~2カプセル)を増量

3.5~6mg/dL

投与量を維持

3.5mg/dL未満

1回250~500mg(1~2カプセル)を減量

 

一包化の可否   不可(吸湿性があるため)

食事の影響    あり

同種・同効薬  
カルタン、ホスレノール、レナジェル

 比較  
・レナジェルとの比較:腹部膨満感、便秘の副作用が少ない
・ホスレノールとの比較:吐き気、嘔吐の副作用が少ない
・レナジェル、ホスレノールと血清リン濃度に対する効果はほぼ同等
・レナジェルと比較して、血液重炭酸イオン濃度が下がりにくい。
 →代謝性アシドーシスのリスクが少ない。
・炭カルと比較して、血清補正カルシウム濃度が上がりにくい
 →高カルシウム血症が起こりにくい。
(キックリン、レナジェル、ホスレノールはCaを含まない) 
・水分吸収による膨張が少なく、粘度があがりにくく、流動性がよい。
 →消化器症状が起こりにくい。

その他特記事項   
・脱カプセル不可

付録
・乳製品、レバー、卵、しらすなどにリンは多く含まれる
・高リン血症:血管の石灰化などを招き、心血管などの病気のリスクをあげる

© 2017 双和薬局