ルナベル配合錠LD・ULD(富士製薬工業 )

ルナベル配合錠LD・ULD(富士製薬工業 )

2013.10.22

【一般名】ノルエチステロン・エチニルエストラジオール配合製剤

効能・効果
月経困難症
(旧)ルナベル配合錠の適応は機能性月経困難症、子宮内膜と伴う月経困難症でしたが、
ルナベルLDULDは機能性と器質性どちらも含む月経困難症となりました。

機能性とは・・・子宮の奇形、子宮の機能に問題がある
(例えば、子宮が傾いて月経血がでにくい=こう血)
・器質性とは・・・子宮内膜症、子宮腺筋症、子宮筋腫などによるもの

用法・用量
1日1錠を毎日一定の時刻に21日間経口投与し、その後7日間休薬する。
以上28日間を投与1周期とし、出血が終わっているか続いているかにかかわらず、29日目から次の周期の錠剤を投薬し、以後同様に繰り返す。

食事の影響  なし

同種・同効薬 
プラバノール、ヤーズ

同種・同効薬との比較  
・経口避妊薬のオーソM21と同じ配合剤(超低用量)
・ヤーズより血栓症の副作用の頻度が少ない。

初回投与時の注意    
・禁煙が必要(35歳以上で1日15本以上の喫煙者は禁忌)
・原則として月経1~5日目に服用を開始する(妊娠してないことを確認するため)
・血栓症の既往歴のある患者、血栓性素因のある患者は禁忌
※血栓症・・・下肢の疼痛、浮腫、突然の息切れ、胸痛、激しい頭痛、急性視力障害

その他特記事項 
○使い分け
・ルナベルLD…若い女性、ULDで不正出血など
・ルナベルULD…40歳以上(血栓症のリスクが高い)、プレ更年期、LDでは頭痛、悪心が出現する人など

・ピルからの切り替えはLDを選択(不正出血がでないように)
・まずULDをためして、効き目がなければLDへ切り替える(副作用予防)
・投与開始から10日目で不正出血の発現率が高くなる。2~4周期目は減っていく。
・血栓症は1週期目が多く、2週目以降は減少する。

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