エサンブトールの間欠投与

エサンブトールの間欠投与

2020.10.30

<症例>
83歳 女性
呼吸器科処方
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Rp1)クラリス錠200mg      4錠
  1日2回 朝・夕食後     28日分
Rp2)ムコスタ錠100mg      3錠
  1日3回 毎食後       28日分
Rp3)エサンブトール錠250mg 2錠
  1日1回 夕食後       12日分
  週3回 月水金
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<患者背景>
非結核性抗酸菌症の患者。リファジン、クラリスで長年治療されていた。
今回、リファジン中止、エサンブトール間欠投与へ変更となる。
事前に主治医より、エサンブトールは週3回投与で間違いない事、海外ではすでに間欠投与が行われていることを電話にて連絡うけていた。

<文献報告>
海外の文献で、非結核性抗酸菌症治療におけるエサンブトールの連日投与と間欠投与について検討したものがある。

連日投与
クラリスロマイシン1000mgあるいはアジスロマイシン250mg
エサンブトール15mg/kg
リファンピシン450mg/day(BW≦50kg)、600mg/day(BW≧50kg)

間欠投与(週3回投与)
クラリスロマイシン1000mgあるいはアジスロマイシン500mg
エサンプトール25mg/kg
リファンピシン600mg

治療効果は連日投与と間欠投与で有意差は認められなかったが、連日投与ではエサンブトールが中止になる症例が有意に多かった。抗結核性抗酸菌症は長期治療に至るケースが少なくないため、副作用による中止を避けるため間欠投与も一つの選択肢として有効だろう。

注)メーカーに確認したところ、間欠投与はおすすめしていないとの回答であった

<参考文献>
Jeong BH, et al:Am J Respir Crit Care Med.2015;191(1):96-103.

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