ビスフォスフォネート剤(=BP)による顎骨壊死について

ビスフォスフォネート剤(=BP)による顎骨壊死について

2013.04.11

従来、顎骨壊死や骨髄炎は静脈注射を受けた進行性の転移癌の患者で特徴的であるとされてきたが、最近では経口BP剤を投与された骨粗鬆症患者での顎骨壊死が歯科学会で報告されている。
顎骨壊死は、一過性あるいは永続性の顎骨への血液供給不足が原因で生じる疾患であり、骨髄炎を伴う場合がある。症状としては、疼痛、軟部組織の腫脹、歯肉感染、歯のゆるみ、肺膿、骨露出などがある。薬を服用中に抜歯した場合に発生している。
アメリカ歯学会では、全世界の骨粗鬆症患者で顎骨壊死が発生した症例は、アレンドロネート(商品名:ボナロンなど)で170例、リセドロネート(商品名:アクトネルなど)で12例であると報告しており、その発生率はアレンドロネートでも10万に0.7例ときわめて低く、まれである。
(第8回日本骨粗鬆症学会一般演題より抜粋)

上記のアレンドロネートの症例数が多いのは、市場の大きさ・発売の時期の
早さも寄与している。顎骨壊死は、薬の服用中に抜歯した場合した場合のほか、歯のインプラント治療をした場合にも発生している。
国内において、内服薬ボナロン5mgで4例の報告がある(H19.10段階)。
炎症が起きるまでの期間について、早い場合は服用して抜歯までの期間が6ヶ月で、その後6ヶ月後に発生。遅い場合は服用して抜歯までの期間が22ヶ月、その後1ヵ月後に発生しているという。1例の症例データーあり。   
内服薬アクトネル2.5mgについても報告がある。3例の症例データーあり。
BP製剤の中止・継続は、現段階では、主治医の判断にゆだねられている。
(帝人ファーマ、エーザイ学術より)

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