2021.08.06
【一般名】 ドチヌラド
効能・効果
痛風、高尿酸血症
用法・用量
1日0.5mgより開始し、1日1回経口投与。その後は血中尿酸値を確認しながら必要に応じて徐々に増量する。維持量は2mg。適宜増減。最大投与量は1日1回4mg。
一包化の可否
分割、分包、粉砕 … 可
食事の影響
なし
同種・同効薬
<尿酸排泄促進薬に分類>
・ベンズブロマロン(ユリノーム)
・ブコローム(パラミジン)
・プロベネシド(ベネシッド)
同種・同効薬との比較
・URAT1(尿酸を尿中から血中へ再吸収)の選択性が高い。
初回投与時の注意
・尿酸値の急激な低下により痛風関節炎が誘発されることから、投与開始から2週間以降に1mg、投与開始から6週間以降に2mgと徐々に増量する。
・尿酸排泄促進薬以外の高尿酸血症治療剤との併用可。
・フェブリク10mg≒ユリス0.5mg、20mg≒1mg、40mg≒2mgに相当。ユリス開始用量は0.5mgとなっているが、フェブリクからの切り替えの際には相当量から開始することができる。但し、コメントにて「フェブリク○mgからの切り替え」と一筆必要。
・肝障害が起きにくい構造となっているが、他の尿酸排泄促進薬では重篤な肝障害が認められているため、本剤においても定期的な肝機能検査が必要。
・腎臓の近位尿細管に働きかけるため尿量が少ない方や、透析患者、GFR30未満の方への投与は避ける。
・初回投与時や増量時に尿中尿酸値が上がりやすくなるため、結石を予防するためにウラリットを1週間から1ヶ月程度併用して処方されることが多い。
その他特記事項
・ABCG(尿酸を血中から糞中に分泌)、OAT1、OAT3(尿酸を血中から尿中に分泌)を介した尿酸分泌経路は阻害せず、尿酸再吸収経路を選択的に阻害し、血清尿酸値を低下。
・本剤はインスリン抵抗性の患者や高血圧合併患者に有効。
→インスリン抵抗性は高インスリン血症を招き、URAT1を介した尿酸の再吸収を亢進するため、また、高血圧を合併している方のほとんどが尿酸排泄低下型による高尿酸血症のため本剤が有効と考えられる。
・尿酸(uric)を減らす(reduce)
・2021年5月~長期処方解禁
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