レキップCR錠のゴーストピル

レキップCR錠のゴーストピル

2015.06.26

73歳女性

処方)
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レキップCR錠8mg 1錠 寝る前 63日分
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<患者背景>
パーキンソン病で治療中の患者から投薬時に「たまにだけど便の中に薬が混じっている気がする」と言われた。体調を尋ねると、パーキンソンの症状がひどくなっていることもなく、下痢などもないとのこと。

<メーカー確認>
患者の便の中に出たのはゴーストピルであろう。
レキップCR錠は徐放性製剤であり、有効成分を含み徐放性機能を有する薬物層を、有効成分を含まないバリア層で挟んだ三層構造で構成されている。この三層構造により薬物が一定の放出速度に制御されている。なお、レキップCR錠のフィルムコーティング膜は徐放性の機能はない。服用開始してから約5日間で血中濃度が定常状態に達する。24時間かけて有効成分を放出し、溶解するように設計されているため下痢、人工肛門、腸切除の既往歴などで消化管滞留時間が短い場合は溶けきれずに排出される場合もある。このような場合、血中濃度低下により効果減弱の可能性がある。しかし、この患者はすでに長期間服用しており、定常状態に達していると考えられる。また、下痢などもないため薬物の放出は正常に行われたはずである。現在、振るえなど気になる症状が出ていないとのことなので問題はないだろう。

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