ローブレナ錠25mg、100mg
2021.08.13
【一般名】 ロルラチニブ錠
効能・効果
ALKチロシンキナーゼ阻害剤に抵抗性又は不耐容のALK融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌
用法・用量
1日1回100mgを経口投与。患者の状態により適宜減量。
(一次減量:75mg→二次減量:50mg→中止)
一包化の可否
分割、分包、粉砕 … データなし
食事の影響
なし
同種・同効薬
第一世代ALK阻害剤:ザーコリ(クリゾチニブ)
第二世代ALK阻害剤:アレセンサ(アレクチニブ)、ジカディア(セリチニブ)
第三世代ALK阻害剤:ローブレナ(ロルラニチブ)
同種・同効薬との比較
・間質性肺疾患の副作用頻度が圧倒的に少ない。本剤はグレード1、2まで改善すれば唯一継続して使用することできる。
・認知機能低下や気分障害、言語障害といった中枢性症状がみられる。可逆的副作用であり休薬、減量により回復する。
初回投与時の注意
・併用禁忌:リファンピシン(AST、ALTが上昇するおそれあり)
・副作用として高頻度(80%)に高脂血症がみられるため、スタチン系やフィブラート系の併用を推奨。(内服開始より2週間程度で上がってくる。早い方だと5日程度。)アトルバスタチン併用にて効果減弱(CYP3A4誘導により代謝亢進)の可能性があるため、別のスタチン系への変更が必要。ピタバスタチン、プラバスタチン、ロスバスタチンが併用薬として推奨されている。
その他特記事項
・1次治療では認められてない。主にアレセンサからの切り替え、2次治療として推奨されている。
・副作用項目、グレードにより休薬、減量が必要な場合あり。(添付文書参照)
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