夜間頻尿に対するボルタレンサポの処方

夜間頻尿に対するボルタレンサポの処方

2014.01.31

<症例>
70代女性
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(泌尿器科)
ボルタレンサポ25mg  5個
寝る前 1回1個
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投薬時に本人より「痛みはない。夜間頻尿で受診した。」とのこと。

〈文献報告〉
同効薬であるNSAIDsのロキソプロフェンナトリウムを夜間頻尿に対して使用した報告がある。

神経因性膀胱患者31例の夜間頻尿に対し、ロキソプロフェンナトリウム60mg 就寝前1回服用治療を試みた結果、著効41.9%、有効38.7%合わせて80.6%に有効であった。
31例は全て抗コリン作用剤、三環形抗うつ剤、睡眠剤、α1ブロッカーなどが無効ないし効果不十分な症例であったことを考慮するとこの有効率は高く評価できる。
さらに、その効果は夜間頻尿3回以下群よりも4回以上群でより顕著であった。
また、インドメタシン坐薬100mgの就寝前投与が15例の夜間頻尿全例に効果があったとの報告がある。

ロキソニンの夜間頻尿に対する作用メカニズムは、膀胱排尿筋の収縮抑制による機能的膀胱容量の増加と、腎臓での尿生成量の抑制と考えられている。
膀胱排尿筋の収縮にはプロスタグランジンが関与しており、ロキソニンがプロスタグランジンを抑制することで膀胱排尿筋収縮が抑制され、無抑制収縮および膀胱の緊張を緩和する。
また、腎臓のプロスタグランジンの合成も抑制され、腎血流量が低下し、尿量が減少する。

連用に際してはNSAIDsの副作用である胃腸障害および腎機能障害について、初期症状を説明するなどして注意を喚起する必要がある。

〈参考文献〉
臨床医薬21巻1号(1月)2005  21(1)85-95
神経因性膀胱患者の夜間頻尿に対するロキソプロフェンナトリウム60mg就寝前1回投与の臨床的効果
荒木徹 横山光彦

日経DI 2006.11 DIクイズ

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