男性不妊症に対するクロミフェン療法

男性不妊症に対するクロミフェン療法

2013.11.01

<症例>
30代男性
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(泌尿器科)
クロミッド錠50mg   0.5T
1日1回朝食後     28日分
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不妊症の治療のため処方。
今回の症例では24日間連日服用後4日間休薬の28日間を1クールとし、それを繰り返すとのこと。

精巣機能の低下があるにもかかわらず精線刺激ホルモンであるゴナドトロピンの高値が見られない症例に使用される。
1クールの期間や服薬・休薬期間はDr.により異なる。

 <文献報告>
クロミフェンは抗エストロゲン剤の代表であり、視床下部においてエストロゲン受容体に競合的に働き視床下部-下垂体-性腺系のネガティブ・フィードバックを阻害、ゴナドトロピン調節ホルモンの放出を促進し下垂体におけるゴナドトロピン分泌を刺激する。
よって精巣からのテストステロン分泌が高まり、精子形成を促進すると考えられている。

ヒトの精子形成期間が74日、精巣上体管での精子成熟に要する通過期間と、精巣上体尾部と精管に存在する精子が射精されることを考慮し、有効性の評価は3ヶ月毎に少なくとも3ヶ月以上の治療期間をもって論じられるべきである。
副作用としては霧視・めまいなどの視覚障害と肝機能障害、胃腸障害などが挙げられている。

<参考文献>
日本医事新報 No.3783
「男性不妊症に対するクロミフェン療法」
川崎医大泌尿器科教授 田中啓幹 

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