筋萎縮に対する漢方処方

筋萎縮に対する漢方処方

2013.04.12

<症例>

63歳女性
処方)
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メチコバール錠(500)3錠 分3毎食後 28日分
ツムラ十全大補湯 2.5g 分1朝食後 28日分
ツムラ抑肝散 2.5g 分1夕食後 28日分 
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筋萎縮の疑いがあるため、上記処方。
後日、確定診断がついたためリルテックが処方されている。

<文献報告1>
十全大補湯が筋萎縮症に処方された報告。

30歳男性
進行性神経性筋萎縮症に対し、十全大補湯7.5g、桂枝加黄耆湯5.0gが処方された。
手の握力はかなりあるが、筋肉の痩削状態は進行中であった。
処方開始10年後も、手足の筋力等は変わりなし。
12年後、足背に筋肉が少しついて膨らんだように見える。
処方開始後、13年が無事に経過している。

<文献報告2>
筋萎縮の痛みに対して漢方薬が効を奏した症例。

59歳男性
神経原性筋萎縮症と診断をうけ、消炎鎮痛剤、ビタミン剤、抗てんかん薬、SSRIなどで治療中。
腰臀部痛が増強したため、整形外科受診。
気血両虚であったため人参養栄湯が処方された。

右の腰痛・下肢冷感は改善傾向。その後の改善が少なく硬膜外ブロック開始。

下肢の冷感が強いため二ヶ月後から当帰四逆加呉茱萸生姜湯を追加

翌月より硬膜外ブロックをトリガーポイント注射に変更したが改善は少ない

さらに半年後、修治ブシ末を併用することにより、徐々に注射の効果が持続。夜間頻尿や尿失禁の回数も減り、患者の満足度は非常に高くなった。

<参考文献>
株式会社ツムラ提供資料
・筍庵治験203、山田光胤、活,vol.40,No.5,(1998.5.5)
・疼痛緩和と修治ブシ末 吉田祐文、TSUMURA Medical Today,漢方処方ステップアップシリーズ6

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