網膜色素変性症患者へ処方されたトルソプト点眼液

網膜色素変性症患者へ処方されたトルソプト点眼液

2013.11.29

<症例>
60代女性
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(眼科)
トルソプト点眼液(濃度不明)5ml  1本
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<使用目的>
網膜色素変性症患者における襄胞様黄斑浮腫治療への使用
(この患者さんは緑内障ではない)

 <文献報告>

襄胞様黄斑浮腫*がみられる8名の網膜色素変性症患者に、炭酸脱水素酵素阻害剤であるトルソプト点眼液2%を用いた治療をおこなった研究報告がある。
トルソプト点眼液2%を1日3回 1~2ヶ月の治療後、すべての患者に対し両眼、あるいは片眼の浮腫の改善がみられた。

* 襄胞様黄斑浮腫とは…網膜の中心にある黄斑部に網膜の血管から水分が漏出して黄斑網膜の膨化、嚢胞形成された病態。原因疾患としては網膜色素変性症、糖尿病網膜症、網膜静脈閉塞症などの血流障害を引き起こす疾患、網膜色素変性症やぶどう膜炎、硝子体による牽引、白内障の手術後などにも現れることがある。

*トルソプト点眼液
・効能又は効果 緑内障、高眼圧症
・用法及び用量:通常、0.5%製剤を1回1滴、1日3回点眼する。 なお、十分な効果が得られない場合は、1%製剤を用いて1回1滴、1日3回点眼する。
・効能又は効果に関連する使用上の注意
 1.本剤投与前には他剤での治療を実施すること。
 2.他剤による治療において効果不十分の場合、あるいは、副作用等で他剤の使用が継続不可能な場合に本剤の使用を検討すること。

<参考文献>
Br J Ophthalmol 2007;91:743-745.doi: 10.1136/bjo.2006.107466
Gerald A Fishman, Marsha A Apushkin

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