うつ状態改善を目的とした、乙字湯の処方

うつ状態改善を目的とした、乙字湯の処方

2015.07.31

<うつ状態改善を目的とした、乙字湯の処方>

患者:56歳女性
処方:泌尿器科より ツムラ乙字湯(3) 7.5g 1日3回毎食前 35日分
          デパス0.5mg  3T 1日3回毎食後 35日分
          レンドルミンD錠0.25mg 1T 1日1回寝る前 30日分
*漢方は、ツムラ抑肝散(54)から変更されていた。

間質性膀胱炎のため、DMSO膀胱注入療法を行っている。そのためうつ状態になっているが、ツムラ抑肝散では効果がなく、乙字湯に変更された。
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ツムラ抑肝散 
効能・効果:神経症、不眠症、小児夜泣き、小児癇症

7.5g中の構成成分
・ソウジュツ4.0g
・ブクリョウ4.0g
・センキュウ3.0g
・チョウコウトウ3.0g
・トウキ3.0g
・サイコ2.0g
・カンゾウ1.5g

 ツムラ乙字湯 
効能・効果:イボ痔、キレ痔

7.5g中の構成成分
・トウキ6.0g
・サイコ5.0g
・オウゴン3.0g
・カンゾウ2.0g
・ショウマ1.0g
・ダイオウ0.5g

 乙字湯に含まれる生薬のうち、サイコ、オウゴン、ダイオウが、気うつによる精神トラブルに効果があるとされている。
主に、サイコは胸部、オウゴンは心窩部、ダイオウは腹部にあらわれる不快な症状に効果がある。
このうち、オウゴンとダイオウは、抑肝散には含まれず、乙字湯にのみ含まれている生薬である。そのため、抑肝散で効果がなかった患者でも、乙字湯に変更することで、
うつ状態の改善効果が得られることは十分期待できる。

 参考文献なし
ツムラより聴取

 

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