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2014.06.17
【一般名】フェンタニルクエン酸塩舌下錠
効能・効果
強オピオイド鎮痛薬を定時投薬中の癌患者における突出痛の鎮痛
用法・用量
1回の突出痛に対して、100μgを開始用量として舌下投与。
用量調節期に、症状に応じて、1回100/200/300/400/600/800μgの順に
一段階ずつ適宜調節し、至適用量を決定する。
1回100~600μgのいずれかの用量で十分な鎮痛効果が得られない場合には、
投与から30分後以降に同一用量までの本剤を1回のみ投与できる。
用量調節期の追加投与を除き、前回の投与から2時間以上の投与間隔をあけ、
1日あたり4回以下の突出痛に対する投与にとどめること。
同種・同効薬
イーフェンバッカル錠
同種・同効薬との比較
<アブストラル> <イーフェン>
【剤形】 舌下錠 バッカル錠
【規格】 100/200/400μg 50/100/200/400/600/800μg
【色】 白・黄・赤 白
【使用期限】 4年 3年
【最低投与間隔】 2時間 4時間
【バイオアベイラビリティ】 50% 65%
・イーフェンでは投与間隔2時間での臨床試験は行われていない為、投与間隔は4時間。
・舌下錠は速やかに溶解し、バッカル錠は徐々に溶解する。
・軽・中程度の口内炎がある患者に適している。イーフェンは不可。
・副作用の発現率に差はない。
初回投与時の注意
・他のフェンタニル速放性製剤からの切替時でも、必ず100ugから投与開始する。
・飲み込まない。噛み砕かない。舐めない。水分を飲みながら服用しない。
・口腔内乾燥がある患者では、服用前に口腔内を水で湿らせてもよい。
・錠剤が溶けるまでは飲食は控える。
その他特記事項
・レスキュードーズ専用で単独での使用は不可。強オピオイド鎮痛剤の定時投与が必要。
・誤用防止のため、含量の異なる本剤を同時に処方しないこと。(異なる規格を組み合わせない)
・1回あたりの投与錠数は4錠まで。
・誤って飲み込んだ場合も1回の投与とし、再投与は避ける。
・バイオアベイラビリティは舌下投与時で50% 消化管吸収時では30%
・増量は患者の判断で行わず、必ず医師の指示で行う。
・1日に4回を超える突出痛の発現が続く場合は、オピオイド鎮痛剤の増量を検討する。
・名前の由来:Absorb(吸収) to(と) oral(口腔)
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