アレセンサカプセル150mg

アレセンサカプセル150mg

2019.12.25

【一般名】アレクチニブ塩酸塩

効能・効果
ALK融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌
(ALKは「アルク」と読む)

用法・用量
1回300mgを1日2回経口投与(減量基準なし)

食事の影響
なし

一包化の可否
状態の悪い方に対して脱カプセルして投与した症例もあるが、分包、脱カプセルともに推奨しない。(薬価も高いので分包しない)

同種・同効薬
【第一世代】ザーコリ (クリゾチニブ)
【第二世代】ジカディア(セレチニブ)
【第三世代】ローブレナ(ロルラチニブ)
*いずれも採用なし
*アレセンサ第二世代に分類。1次治療の95%がアレセンサを使用。

同種・同効薬との比較
・ALK阻害剤特有の副作用、味覚障害、視力障害が軽減。
・ザーコリとの直接比較試験では病勢進行または死亡(PFS)のリスクを66%統計学的有意に減少させた。また副作用の面では消化器症状が改善された。

その他特記事項
・肺癌診療ガイドライン2018で一次治療推奨。
・重大な副作用に間質性肺炎、好中球減少、白血球減少、肝機能障害あり。
 血球減少は投与初期(21日まで)にみられる。肝機能障害はグレード1の軽度なものがほとんど。
・主な副作用は味覚異常、発疹、便秘。
・動物実験で胎児毒性や催奇形性あり。
・CYP3A4で代謝されるため相互作用に注意が必要。
・外来で開始できる。副作用がなければ長期継続可能。

付録
薬価:150mg:6614.6円(1日薬価26458.4円/4cp)

© 2017 双和薬局