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2015.04.14
【一般名】エンザルタミド
効能・効果
去勢抵抗性前立腺癌
*去勢抵抗性前立腺癌の定義
外科的去勢、薬物による去勢状態で、かつ血清テストステロンが50mg/dL未満であるにも
かかわらず病勢の増悪、PSAの上昇をみた場合。(前立腺癌取り扱い規約 第4版)
用法・用量
160mg(4カプセル)を1日1回経口投与する。
一包化の可否
不可 ゼラチンを含む軟カプセル
同種・同効薬
抗アンドロゲン剤:プロスタール カソデックス オダイン
同種・同効薬との比較
・本剤はアンドロゲン受容体のシグナル伝達を複数の段階で阻害する。
その為、従来の抗アンドロゲン剤で無効となった去勢抵抗性前立腺癌細胞にも効果を発揮する。
・ザイティガと比較して、食事の影響を受けない、肝機能検査の必要がない、ステロイドの併用がない。
初回投与時の注意
てんかん等の痙攣性疾患又はこれらの既往歴のある患者
その他特記事項
・CAB療法:LH-RHアゴニスト(リュープリン、ゾラデックス)または去勢術に抗アンドロゲン剤(カソデックス、オダイン)を併用する、複合アンドロゲン阻害療法。
・CAB療法で病勢が進行した場合、以下のフローチャートにより、治療法を順次変更していく。
《フローチャート》
CAB療法⇒(再燃)⇒抗アンドロゲン剤を中止⇒(再燃)⇒抗アンドロゲン剤を変更⇒(再燃)⇒
二次ホルモン療法(女性ホルモン療法・副腎皮質ステロイド)⇒(再燃)⇒化学療法
*現在はこの治療法が主流だが、CAB療法後に投与することも可能。
・臨床試験における副作用発現率はプラセボと同程度。(69.3%)
・市販後調査の主な副作用は、疲労感、倦怠感、食欲減退、悪心、嘔吐
→減量により継続することもある。
・血小板減少は服用開始1~2週間で起こりやすいため、要注意。
・リュープリン、ゾラテックスとの併用可能。
・長期処方解禁は2015/6~
・3138.80円/カプセル
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