イノラス配合経腸用液(1パウチ187.5mL、300kcal)

イノラス配合経腸用液(1パウチ187.5mL、300kcal)

2021.12.10

効能・効果 
手術後患者の栄養保持。長期間、経口的食事が困難な場合の経管栄養補給。
経口食が可能となった場合には、速やかに経口食に切り替えること。

用法・用量 
1日562.5~937.5mL(900~1500kcal)を経管又は経口投与する。
経口投与は1日1回又は数回に分けて投与する。

同種・同効薬 
ラコールNF、エンシュア・キッド、エンシュア・H、エネーボ

同種・同効薬との比較 
●ラコールとの比較●

 濃度たん白質量処方設計熱量成人標準量/日
イノラス (1袋187.5mL)1.6kcal/mL6.40g/100mL900kcal/日562.5~937.5mL (900~1500kcal)
ラコール (1袋200mL、400mL)1.0kcal/mL4.38g/100mL1600kcal/日1200~2000mL (1200~2000kcal)

・イノラスは高濃度で1日に必要なビタミン・微量元素の約1/3を充足できるように配合設計されているため、経口投与の際の服用の負担が減る。
・イヌリンを加えることで味を整えている。
・イノラスの水分量は75%のため、浸透圧、粘度ともにラコールより高い。浸透圧が高い関係でラコールより下痢しやすい(ラコールは水分量85%)
・粘度が低いラコールの方があっさり飲める。
・ω3:ω6=1:3で比率はラコールと同様だが、絶対量はイノラスの方が多い。
・DHA、脂質代謝に必要なL-カルニチンも配合。

初回投与時の注意 
・牛乳たん白アレルギーを有する患者は禁忌。
・メナテトレノン(VK2)を含むため、ワーファリンは併用注意(ラコールはフィトナジオン(VK1)含有)

その他特記事項 
・冷やした方が飲みやすい。   ・70度まで温めてよい。
・水で薄めてもよい。      ・持ち帰りの量がラコールNFより軽い。

付録 
味の感想:全てキャラメルのような味。
・1番人気はりんご(メーカー情報)
・味が濃いので後味が甘く、水が飲みたくなる。

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