ジオトリフ錠20・30・40・50mg(日本ベイリンガーインゲルハイム)

ジオトリフ錠20・30・40・50mg(日本ベイリンガーインゲルハイム)

2015.01.23

【一般名】アファチニブマレン酸塩

効能・効果
EGFR遺伝子陽性の手術不能または再発非小細胞肺癌

用法・用量
1日1回40mgを空腹時に経口投与。適宜増減。食前1時間、食後3時間の服用は避ける。最大50mg/日。

食事の影響 
あり。食後服用で血中濃度低下。

同種・同効薬  
イレッサ、タルセバ

同種・同効薬との比較
・イレッサ、タルセバ:第一世代  ジオトリフ:第二世代
・タルセバ、イレッサよりも薬価高い。
・無増悪生存期間    イレッサタルセバジオトリフ
・皮疹・下痢・爪囲炎  イレッサタルセバジオトリフ
・肝機能障害      イレッサタルセバジオトリフ
・効果の強さ      イレッサタルセバジオトリフ

初回投与時の注意
・下痢、皮膚症状、口内炎の初回発現時期は投与開始後1~2週間の可能性が高い。
・下痢の副作用はほぼ100%出る。早めにロペミンを服用すること。
・皮膚症状の予防は紫外線と保湿対策。
・口内炎予防は口の中を清潔にし、しめりを保つ。

その他特記事項
・皮膚症状の発現後にstrong又はvery strongの外用ステロイドやミノサイクリンのような抗菌剤を組み合わせることで副作用の軽減が可能。
・休薬や減量を繰り返して適量をみつけることで長期使える薬。
・ロペミン 添付文書では1回1~2mg、1日2回だが、海外では最大16mg/日投与あり。日本でも過量投与がされる。 

付録
・EGFRを抑制することで消化管が刺激されて下痢が起こっている。消化管が傷ついての下痢ではない為、ロペミン服用によるイレウスの心配はない。

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