ジャディアンス錠10mg(慢性心不全の適応追加)
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2022.05.27
【一般名】 エンパグリフロジン
効能・効果
適応追加▶慢性心不全(ただし、慢性心不全の標準的な治療を受けている患者に限る)
用法・用量
エンパグリフロジンとして10mgを1日1回朝食前又は朝食後。なお、効果不十分な場合には、経過を十分に観察しながら25mg1日1回に増量可能。
一包化の可否
可
食事の影響
・少ない(食事によりCmaxは低下するが、AUCにほとんど差はなし)。ただし、食事を摂らない場合は低血糖のおそれがある。
・臨床試験を1日1回朝服用で実施したため、用法が朝食前または朝食後。
同種・同効薬
フォシーガ
同種・同効薬との比較
・フォシーガはポンプ機能が低下したLVEF40未満に適応。ジャディアンスはポンプ機能が保たれたLVEF50以上にも適応。
ジャディアンス10㎎ | ジャディアンス25mg | フォシーガ5mg | フォシーガ10mg | |
糖尿病 | ○ | ○ | ○ | ○ |
HFrEF | ○ | - | - | ○ |
HFpEF | ○ | - | - | - |
CKD | - | - | - | ○ |
HFrEF:駆出率が低下した心不全 HFpEF:拡張心不全
初回投与時の注意
・服用開始2週間は尿量増加のため口渇が起こりやすい。この期間は喉が渇く前に水分を摂る。継続中は喉が渇いたら水分を摂る。(医師から水分摂取制限について聞いているかチェックする。)
・尿路感染症、ケトアシドーシスは心不全患者も糖尿病患者同様に注意する。
その他特記事項
・2型糖尿病と慢性心不全を合併する患者では、血糖コントロールが不十分な場合には血糖コントロールの改善を目的として本剤25mgに増量することができる。ただし、慢性心不全に対して本剤10mg1日1回を超える用量の有効性は確認されていないため、本剤10mgを上回る有効性を期待して本剤25mgを投与しないこと。
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