セムブリックス錠20mg,40mg

セムブリックス錠20mg,40mg

2022.08.12

【一般名】 アシミニブ塩酸塩

効能・効果 
前治療薬に抵抗性又は不耐容の慢性骨髄性白血病

用法・用量 
1回40mgを1日2回、空腹時に経口投与。
なお、患者の状態により適宜減量する。

一包化の可否 
データなし(粉砕も)
素錠、25℃、2ヶ月間で安定性問題なし

食事の影響 
あり 
食事の1時間前から食後2時間までの間の服用は避ける(血中濃度低下する)

同種・同効薬 
グリベック、タシグナ、スプリセル、ボシュリフ、アイクルシグ
(ボシュリフと比較試験を行っている。)

同種・同効薬との比較 
・BCR-ABL1キナーゼのミリストイルポケットに結合する。(他剤はATP結合部位)
・他剤が治療標的以外のキナーゼにも影響を及ぼすのに対し、本剤はABL1を特異的に標的とする。
・重篤な体液貯留(胸水、腹水など)、肺高血圧症などの副作用が少ない。

初回投与時の注意 
・2つ以上のチロシンキナーゼ阻害剤に抵抗性又は不耐容の患者に使用すること。
・空腹時であれば、間が12時間空いていなくても起床時、寝る前の服用可。
・25℃以下で保存する(冷所でも可)。
・主な副作用は血小板減少症(19.9%)、好中球減少症(15.4%)、頭痛(9.0%)、悪心(6.4%)
・副作用は投与開始後2か月以内に最も多く出現する。

その他特記事項 
・海外では1日1回投与の適応あり。日本でも将来適応取得予定。
・50℃で1ヶ月規格内のデータあり(IF)
・薬価(1日量)はボシュリフより約1割高い。

付録 2023.6~長期投与OK

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