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2025.07.04
【一般名】オザニモド塩酸塩
効能・効果
中等症から重症の潰瘍性大腸炎の治療(既存の治療で効果不十分な場合に限る)
用法・用量
通常、成人にはオザニモドとして1~4日目は0.23mg、5~7日目は0.46mg、8目以降は0.92mgを1日1回経口投与する。
一包化の可否
一包化、脱カプセルともにデータなし
食事の影響
なし
同種・同効薬
なし
初回投与時の注意
・外来で開始する(比較的軽症よりの患者が対象となるため)
・漸増投与を行わなかった場合、心拍数低下が生じる可能性が高くなることから、用法・用量を遵守すること。
・休薬期間(飲み忘れも含む)によってはスターターパックで再開する必要がある (添付文書参照)
その他特記事項
・スフィンゴシン1-リン酸(S1P)受容体調節剤。S1P1受容体に結合することでリンパ球の遊走が持続的に抑制され、炎症部に集まるリンパ球が抑制されることで症状が改善する。
・他剤と併用又は切り替えどちらでもよいが、併用している場合が多い。
・主な休薬理由は肝機能障害。
・特有の副作用として黄斑浮腫がある。視野が欠ける、ゆがむ、薄暗く見えるなど、見え方に変化がないか定期的に確認すること。服用中止で改善する。
・飲み忘れた場合は気づいたときに服用し、次の服用はあらかじめ決められた時間に服用すること。特に投与開始14日以内は1日でも飲み忘れるとスターターパックから開始となるため、飲み忘れないよう注意すること。
付録
・2026年3月末日までは14日分の投与日数制限あり。
・スターターパックとして薬価が付いている。計算するときは規格にかかわらず、1Capあたりスターターパックの1/7で計算してよい。
・RMP資材あり。
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