タケキャブ(武田薬品)

タケキャブ(武田薬品)

2015.03.27

一般名】 ボノプラザンフマル酸塩  カリウムイオン競合型アシッドブロッカー(P-CAB)-PPI-

効能・効果
・胃潰瘍、十二腸潰瘍、逆流性食道炎、低用量アスピリン投与時、
非ステロイド性抗炎症薬投与時における胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発抑制。
・ヘリコバクター・ピロリの除菌の補助

用法・用量
・胃潰瘍・十二指腸潰瘍:1回20mgを1日1回経口投与 (通常、胃潰瘍では8週間、十二指腸潰瘍では6週間まで)
・逆流性食道炎:1回20mgを1日1回経口投与。(通常は4週間まで)
・低用量アスピリン投与時、非ステロイド性抗炎症薬投与時における胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発抑制:1回10mgを1日1回経口投与
・ヘリコバクター・ピロリ除菌の補助:1回20mgを1日2回、7日間経口投与

一包化の可否 : 可 半錠にもできる

食事の影響 : 受けない

同種・同効薬  
タケプロン、パリエット、ネキシウムカプセル、オメプラール

同種・同効薬との比較
・作用発現が速い。(投与1日目から速やかな酸分泌抑制作用を示す。既存のPPIでは5日程度かかる。)
・酸分泌抑制効果が持続する。(持続的に胃内PHを上昇)
  →半減期は7~8時間。タケプロンは1~2時間。 
・酸に安定である。(裏面の図参照)
・CYP2C19の遺伝子多型の影響を受けにくい。
・ピロリ菌の一次除菌率が高い。(クラリスロマイシン耐性株を有する患者においても高い一次除菌率を示す。)
・逆流性食道炎の治癒率が高く、維持療法においても高い再発抑制効果を示す。
・胃潰瘍の治癒率はタケプロンと差はない。
・逆流性食道炎の場合は4週間の投与で効果が期待できる。(通常、既存のPPIでは8週間)
・安全性はタケプロンと同等

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