フィコンパ錠2mg

フィコンパ錠2mg

2018.04.20

【一般名】 ペランパネル水和物製剤

効能・効果
他の抗てんかん薬で十分な効果が認められないてんかん患者の、部分発作(二次性全般化発作を含む)・強直間代発作に対する、抗てんかん薬との併用療法

用法・用量
通常、成人及び12歳以上の小児に1日1回寝る前2mgより経口投与開始。1週間以上の間隔をあけて2mgずつ漸増。1日最高12mgまで。適宜増減。
・本剤の代謝促進する抗てんかん薬併用しない時…維持用量1日1回8mg
・本剤の代謝促進する抗てんかん薬併用時…維持用量1日1回8~12mg
・軽度及び中度肝機能障害者…2mgより開始し、間隔を2週間以上あけて2mgずつ漸増。(軽度の場合1日最高8mg、中度の場合1日最高4mgまで)
※本剤の代謝促進(CYP3A誘導)する抗てんかん薬…フェニトイン、カルバマゼピン

一包化の可否
一包化可能。半錠分割も可能(ただし割線なし)

食事の影響
なし

同種・同効薬
・部分発作に関連する効能・効果を有する類薬(*他剤併用)
テグレトール、アレビアチン、ヒダントール、エクセグラン、デパケン、セレニカ、トピナ*、ラミクタール、イーケプラ、ガバペン*、ビムパット*
・強直間代発作に関連する効能・効果を有する類薬(*他剤併用)
アレビアチン、ヒダントール、エクセグラン、デパケン、セレニカ、ラミクタール、マイスタン*、リボトリール、フェノバール、イーケプラ*

同種・同効薬との比較
シナプス後膜のAMPA受容体の選択的な非競合的拮抗剤は本剤のみ
(AMPA受容体はけいれん波全体に、NMDA受容体はけいれん波後半部のみに関与するといわれている)

初回投与時の注意
・重度の肝障害には禁忌
・易刺激性・攻撃性・不安・怒りなどの精神症状があらわれることもあるので、症状がでた際は減量または中止
・浮動性めまい・傾眠の副作用あり(寝る前服用だが、自動車の運転や高度機械の取り扱いは原則禁止)

その他特記事項
半減期は100時間(約5日)、定常状態にいくのに2~3週間はかかるので、メーカー的には最低2~3週間の間隔をあけて漸増してほしい。

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