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2016.08.12
【一般名】ボスチニブ水和物錠
効能・効果
前治療薬に抵抗性又は不耐容の慢性骨髄性白血病
用法・用量
1日1回500mgを食後経口投与。
状態により適宜増減するが、1日1回600mgまで増量できる。
同種・同効薬
グリベック(イマチニブ)、スプリセル(ダサチニブ)、タシグナ(ニロチニブ)
同種・同効薬との比較
・AblおよびSrcチロシンキナーゼに対して高い選択的阻害作用がある。
・イマチニブ抵抗性または不耐容のCML患者に対する2次治療の有効性を持つ、第2世代チロシンキナーゼインヒビター。
・イマニチブ後のダサチニブ、ニロチニブ抵抗性または不耐容のCML患者に対する3次治療の有効性が認められた。
チェック事項
・下痢の有無(93.7%)。ロペラミド、半夏瀉心湯等の止瀉薬の投与を行いコントロールする。下痢の初回発現までの期間は1日(中央値)。
・肝障害の有無(38.1%)。初回発現までの期間17日(中央値)であり、最初の2ヶ月間は2週間毎、3ヶ月目は1回を目安に肝機能検査を行う。
・皮膚障害の有無。必要に応じて、副腎皮質ステロイド又は抗アレルギー薬の投与を行う。
その他特記事項
・1回100mgから開始し、増量を行う処方例がある。漸増していくことで下痢の発現率低下が期待できる。
・食後の服用で下痢の発現率低下が期待される。
・タシグナの長期服用による高血糖、スプリセルによる胸水貯留発現するケースでは、本剤への切り替えが有効。
・名称の由来:Bosutinib + Life = Bosulif = ボシュリフ
・薬価比較
|
ボシュリフ錠100mg |
グリベック錠100mg |
タシグナカプセル200mg |
スプリセル錠50mg |
薬価/T |
3791.00 |
2465.50 |
4738.80 |
9477.50 |
用法用量 |
1日1回食後 500mg |
1日1回食後 1回400mg |
1日2回空腹時 1回400mg |
1日1回 1回100mg |
薬価/日 |
18955 |
9862 |
18955.2 |
18955 |
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