ランタスXR注ソロスター

ランタスXR注ソロスター

2016.10.28

【一般名】持効型溶解インスリンアナログ製剤

効能・効果
インスリン療法が適応となる糖尿病

 用法・用量
成人では、初期は1日1回4~20単位を皮下注射するが、ときに他のインスリン製剤を併用することがある。注射時刻は毎日一定とする。投与量は、患者の症状及び検査所見に応じて増減する。なお、その他のインスリン製剤の投与量を含めた維持量は、通常1日4~80単位である。ただし、必要により上記用量を超えて使用することがある。

 ランタス注ソロスターとの比較  
・ランタスXRはランタスの有効成分であるインスリン グラルギンを3倍の濃度にした製剤で、皮下注射後すみやかに等電点沈殿を起こし不溶化する。
・沈殿物がより小さくなり(ランタスの約1/3)、単位量当たりの表面積が約1/2になるため、溶解速度が低下する。
・上記の理由により血清中インスリン グラルギン濃度の推移が緩やかになり、空腹時血糖値の安定、低血糖リスク低下が期待できる。
・ソロスターが改善され、①1本あたりの充填量が増加した②注入精度が向上した③注入時に抵抗が小さくなり、注入ボタンが押しやすくなった。 

 

ランタス注ソロスター

ランタスXR注ソロスター

カートリッジ

300単位/3mL

450単位/1.5mL

空打ち単位

2単位

3単位

注射後保持時間

10秒間

5秒間

投与時間

朝食前、就寝前

記載なし

 その他特記事項
・切り替え用量は前治療薬と同量。
・使用期限は開封後6週間。
・名称の由来:本剤はインスリン グラルギン(遺伝子組換え)の濃度をランタスより高くすることで、ランタスと比較し、より平坦で持続的な薬物動態及び薬力学プロファイルを示すと考えられる。このことから、持続的な溶解を意味するextended release のXR を末尾に追加した。

© 2017 双和薬局