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2014.09.18
【一般名】クエン酸第二鉄水和物
効能・効果
慢性腎臓病患者における高リン血症の改善
用法・用量
通常、成人には、1回500mg(2錠)を開始用量とし、1日3回食直後に経口投与。
増量を行う場合は、1日あたりの用量で1500㎎までとし、1週間の間隔をあけて行う。
適宜増減できるが、最高用量は1日6000mg(24錠)。
一包化の可否
△ 1ヶ月程度の短期間なら可能
食事の影響
あり
同種・同効薬
金属製剤 ホスレノール、カルタン
ポリマー吸着剤 レナジェル、キックリン
同種・同効薬との比較
溶解度がPHに依存しない。→胃酸のでにくい患者や、H2ブロッカー、PPIを併用していても未消化錠のまま排泄されず効果を発現できる。
初回投与時の注意
・便が石炭の様な黒色を呈する。
・食事のリンを吸着する為、食事を摂らない時は服用しない。
その他特記事項
・唯一の水溶性金属塩タイプの高リン血症治療剤。
・37℃のお湯で40秒後に崩壊、溶出し15分後に完全に溶ける。
・嚥下困難患者は水に溶かして服用できる。
・第二鉄は食事由来のリン酸と結合し、生成したリン酸第二鉄は難溶性でそのまま便中に排泄される。
・血清リン濃度の低下が1週間で認められた。
・主な副作用は下痢(10.1%)、便秘(3.2%)、腹部不快感(2.5%)、血清フェリチン増加(2.7%)。
・鉄剤だが、フェロミアと比較して胃腸障害が起きにくい。
・他の鉄剤と同様、Al製剤や抗生物質などの併用注意薬あり。
・他のリン吸着薬と併用可能。
・貧血改善のデータはないが、血清フェリチンが増加するので改善する可能性はある。
・長期処方解除 2015年5月~
・薬価 99.8円/錠
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