ヴァンフリタ錠17.7ｍｇ、26.5ｍｇ

2023.10.20

【一般名】　キザルチニブ塩酸塩

効能・効果　
FLT3-ITD変異陽性の急性骨髄性白血病

用法・用量　
＜未治療＞
通常、寛解導入療法としてシタラビン及びアントラサイクリン系抗悪性腫瘍剤との併用において、地固め療法としてシタラビンとの併用において、1日1回35.4ｍｇを2週間投与し、投与サイクル数に応じて投与を繰り返す。その後維持療法として、1日1回26.5ｍｇを2週間投与し、それ以降は1日1回53ｍｇ。なお、患者の状態により適宜減量
＜再発又は難治性＞
通常、1日1回26.5ｍｇを2週間投与し、それ以降は1日1回53ｍｇ。なお、患者の状態により適宜減量

一包化の可否　
不可(吸湿性あり)

食事の影響　
なし

同種・同効薬　
ゾスパタ

同種・同効薬との比較　
・未治療の寛解導入療法から使用できる。ゾスパタは再発又は難治性のみ
・FLT3のITD変異のみ阻害。ゾスパタはITD変異とTKD変異を阻害

初回投与時の注意　
・QT間隔延長が現れることがあるため、投与開始前に心電図検査を行う
・主にCYP3Aにより代謝されるため、CYP3A阻害剤・誘導剤と併用注意。GFJも併用注意。強いCYP3A阻害剤と併用時、本剤の減量基準あり
・重大な副作用はQT間隔延長(19.3%)、好中球減少症(25.0%)、血小板減少(22.7%)、貧血(16.0%)など
・服用中と最終服用後一定期間(女性:7ヵ月、男性:4ヵ月)、避妊を行う

その他特記事項　
・QT間隔延長は投与４週間以内に発現しやすい
・副作用発現時の休薬、減量又は中止基準あり

付録　
薬価　17.7ｍｇ：20059.6/錠、26.5ｍｇ：27074.4/錠