キックリンカプセル250mg(アステラス製薬)
〒812-0034 福岡県福岡市博多区下呉服町2-13
TEL 092-271-5350
2013.01.30
【一般名】ビキサロマー
効能・効果
透析中の慢性腎不全患者における高リン血症の改善
用法・用量
1回500mgを開始用量とし、1日3回食直前に経口投与。
増量を行う場合は1週間以上の間隔をあける。最高用量は1日7500mg(30Cap)。
血清リン濃度 |
投与量増減方法 |
6.0mg/dL以上 |
1回250~500mg(1~2カプセル)を増量 |
3.5~6mg/dL |
投与量を維持 |
3.5mg/dL未満 |
1回250~500mg(1~2カプセル)を減量 |
一包化の可否 不可(吸湿性があるため)
食事の影響 あり
同種・同効薬
カルタン、ホスレノール、レナジェル
比較
・レナジェルとの比較:腹部膨満感、便秘の副作用が少ない
・ホスレノールとの比較:吐き気、嘔吐の副作用が少ない
・レナジェル、ホスレノールと血清リン濃度に対する効果はほぼ同等
・レナジェルと比較して、血液重炭酸イオン濃度が下がりにくい。
→代謝性アシドーシスのリスクが少ない。
・炭カルと比較して、血清補正カルシウム濃度が上がりにくい
→高カルシウム血症が起こりにくい。
(キックリン、レナジェル、ホスレノールはCaを含まない)
・水分吸収による膨張が少なく、粘度があがりにくく、流動性がよい。
→消化器症状が起こりにくい。
その他特記事項
・脱カプセル不可
付録
・乳製品、レバー、卵、しらすなどにリンは多く含まれる
・高リン血症:血管の石灰化などを招き、心血管などの病気のリスクをあげる
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