RS3PE症候

RS3PE症候

2014.07.10

<患者背景>
70代 男性
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(お薬手帳より)
プレドニン錠5mg 4T 1×朝食後 14日分(漸減予定)
他…処方あり。
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「肩が痛かったので、整形外科にかかったら五十肩だといわれた。
かかりつけ医に見てもらったら、五十肩でもなく、リウマチに似たRS3peと診断された」とのこと。

 *RS3PE症候群とは*
60歳以上の高齢者に好発し、比較的急性に発症する圧痕浮腫を伴うリウマトイド因子陰性の対称性滑膜炎で、X線上関節破壊をきたさず、再発・再燃はまれである。
文献上150症例以上の症例報告がある。
原因としては、悪性腫瘍、リウマチ性多発筋痛症、シェーグレン症候群、パーキンソン病、パルボウイルスなどの感染症と関連が指摘されている。
HLA-B7が半数の患者で陽性である。
RS3PE症候群患者の血清中のvascular endothelial growth factor (VEGF)濃度が著明に増加しており、このVEGFによる血管透過性の亢進がRS3PE症候群患者の手足の浮腫の発現に関与しているものと考えられてい る。
発症は突然であり、対称性滑膜炎による末梢関節痛、両側手背・足背の圧痕を残す浮腫、手指屈筋腱の炎症による疼痛がみられる。
消化器系、前立腺などの固形癌や悪性リンパ腫の合併が多いので、全身的な精査も必要である。
主な治療法としてはプレドニゾロンを10~15mg/日の内服より開始し、漸減する。

 <参考>
難病情報センター 難治性疾患研究班情報(研究奨励分野) >> RS3PE症候群(平成21年度)  HP参照

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