イーケプラ錠・ドライシロップ(大塚製薬)

イーケプラ錠・ドライシロップ(大塚製薬)

2014.05.20

【一般名】レベチラセタム

効能・効果
他の抗てんかん薬で十分な効果が認められないてんかん患者の部分発作(二次性全般化発作)に対する抗てんかん薬との併用療法

用法・用量
成人:成人にはレベチラセタムとして11000mg(=DS2g)12回に分けて経口投与。症状により13000mg(=DS6g)を超えない範囲で適宜増減するが、増量は2週間以上の間隔をあけて1日用量として1000mg(=DS2g)以下ずつ行う。

小児:4歳以上の小児にはレベチラゾラムとして120mg/kg12回に分けて経口投与。症状により160mg/kgを越えない範囲で適宜増減するが、増量は2週間以上の間隔をあけて1日用量として20mg/kg以下ずつ行うこと。ただし、体重50kg以上の小児では、成人と同じ用法・用量で用いる。
ドライシロップは用時溶解して経口投与。

一包化の可否   可

食事の影響
食後の単回経口投与では、空腹時と比べtmaxは約1.3時間延長、Cmax30%低下、AUCは同等 

同種・同効薬
ラモトリギン、トピラマート、ガバペンチン、クロザパム、ゾニサミド、クロナゼパム、カルバマゼピン、フェニトイン、バルプロ酸Na、フェノバルビタール

比較  
・他の抗てんかん薬の血漿中濃度に影響を与えない唯一の抗てんかん薬。
・SV2A※に結合し発作抑制作用を発現させる唯一の抗てんかん薬。
・有効用量(1000mg)から投与開始できる。
・通常、抗てんかん薬は効果の強さと副作用による脱落率に比例関係がみられる。
・本剤は、効果が強いとされるトピラマートと同等と効果がありながら、脱落率は小さい。(=妊婦にも使いやすいラモトリギンと同等)

その他特記事項   
・症候性部分てんかんの併用療法において、カルバマゼピン、フェノバルビタール、フェニトイン、バルプロ酸Na、ゾニサミドへの適切な併用薬として推奨されている。(米国エキスパートオピニオン2005)
・高齢者は効果が出やすいため、1日500mgで使用することもある。
・主な副作用は鼻咽頭炎(成人のみ)、傾眠、頭痛、浮動性めまい。
・錠剤はかなり苦味がある。(ムコスタ錠ほど苦くはない)
・ドライシロップは糖でコーティングされており甘味がある。水に溶かすと飲みやすくなる。 

※SV2A…シナプス小胞タンパク2A。神経終末に存在し、神経伝達物質の放出を調節するタンパク。

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