ホスレノール　チュアブル錠・顆粒(バイエル薬品)

2012.12.12

【一般名】炭酸ランタン水和物

効能・効果
透析中の慢性腎不全患者における高リン血症の改善

用法・用量
１日750mgを開始用量とし、１日３回に分割して食直後に経口投与する。以後、症状、血清リン濃度の程度により適宜増減するが、最高用量は１日2,250mgとする。

一包化の可否　　　可（チュアブル錠） 

食事の影響　　　　あり
・食事由来のリンと結合するため、食事と一緒に服用。
（添付文書上、食直後だが、食事直前・食事中の服用が効果的）

同種・同効薬　
・レナジェル、炭カル

 同種・同効薬との比較　　
・効果：ホスレノール1,500mg≒レナジェル6,000mg≒炭カル3,000mg
・レナジェルとの比較…便秘のＡＥが少ない。
・炭カルとの比較…カルシウム不含のため、高カルシウム血症の発現が少ない。

 初回投与時の注意　　　　
・投与初期に悪心、嘔吐のＡＥの報告あり。継続服用で症状軽減。

 その他特記事項　　　
・チュアブル錠は水なしで服用可。口中で十分噛み砕いて（10回以上咀嚼）服用しないと、効果なし。
・顆粒は少量の水で服用。
・両剤型とも、かすかな甘みあり。
・服用後の胸部Ｘ線撮影時に、バリウム様の陰影を認めることがある。

付録
・ヨーロッパでは、食事中にスープなどに入れて服用することもある。
・希土類の金属元素である。
・体内への吸収、骨への吸収はなし。