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2014.02.04
【一般名】フェンタニルクエン酸塩
効能・効果
強オピオイド鎮痛剤(モルヒネ、オキシコドン、フェンタニル)を定時投与中の癌患者における突出痛の鎮痛
用法・用量(一部抜粋)
上顎臼歯の歯茎と頬の間(バッカル部位)で溶解。
<開始量>・50又は100μgから開始。
モルヒネ定期内服が1日30~60㎎は50μgから開始。1日30㎎未満へは未承認。(他の強オピオイド鎮痛薬からの変更も同様)
<調節期>・1回50,100,200,400,600,800μgの順に一段階ずつ漸増。
バッカル部に左右2個ずつ、計4錠まで。
<追加投与>・1回50~600μgで効果不十分時は、30分後以降に同量を1回のみ追加できる。(使用量が800μgの場合は、追加できない)
・追加が2回以上になった場合は、1回量を増量する。
・1回最大800μg。
<維持期>・誤用を防ぐため、同じ用量の規格又は1回1錠にすることが望ましい。
・1回最大800μg。
・調節期を除き、4時間以上投与間隔をあけ、1日あたり4回以下。(これを超える場合は、定期投与のオピオイド量の増量を検討する)
食事の影響 なし
同種・同効薬 オプソ、オキノーム
同種・同効薬との比較
<レスキュードーズとして使用する場合>
・オプソの1回量は定期投与中のモルヒネ製剤の1日量の1/6
・オキノームの1回量は定期投与中のオキシコドン製剤の1日量の1/8~1/4
注意
・間違って飲み込んだ場合効果は1/3になるので、30分後に追加投与する。(口腔粘膜からの吸収が低下する)
・薬を取り出すとき、吸湿性があるので使用直前にシートをめくる。丸いふくらみは押し出さない。(押すと割れる可能性があるため→割れたものは投与しない)
・口の中が乾燥しているときは、少量の水で口の中を湿らした後に使用してもよい。使用後30分経っても口の中で薬の一部が溶けずに残っている場合は、水で飲み込んでも構わない。
他特記事項
・日本初のフェンタニルのレスキュー
・入れ歯の患者さんでも効果に差はない。
・投与後15分で効果あり。
(内服)イーフェンバッカル4T4×14日分 4時間あけて投与
付録
・バッカル部位 上顎臼歯奥3本の歯茎と頬の間
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