エリキュース錠(ファイザー)

エリキュース錠(ファイザー)

2013.04.10

【一般名】アピキサバン
(ファイザー、ブリストル・マイヤーズ併売

効能・効果
虚血性脳卒中、全身性塞栓症の発症抑制

用法・用量
1回5mg 1日2回。年齢、体重、腎機能に応じて1回2.5mg 1日2回へ減量する。
減量基準:①80歳以上、②体重60kg以下、③血清クレアチニン1.5mg/dL以上 の2つ以上に該当する場合は減量する。

一包化の可否   可(粉砕も可)

食事の影響    なし

同種・同効薬  
ワーファリン、プラザキサ、イグザレルト

同種・同効薬との比較  
・トロンビンの前の段階を阻害するので出血の副作用が少ない。
・脳卒中、塞栓症、大出血、全死亡例の全てにおいてワーファリンと比較して優越性がある。
・併用禁忌薬なし
・腎排泄が27%(プラザキサ85%、イグザレルト66%)と低いので腎機能が低下している人にも使える。腎不全(CLcr<15mL/min)は不可。 

初回投与時の注意    
・コントロール不良の重度の高血圧症、活動性の潰瘍性消化管疾患などがある場合は出血のリスクが上がるので注意する。
・飲み忘れた場合は気付いたときにすぐ服用。次は4~6時間あければ良い。
(プラザキサは6時間) 

その他特記事項   
・手術時の休薬期間は2~4日。緊急手術のときは1日でも良い。
・薬価 エリキュース、プラザキサ、イグザレルトの通常用量は同じ価格。(530.4円)
・他剤からの切り替え
  ・ワーファリン→PT-INR2.0以下→エリキュース
  ・プラザキサ、イグサレルト→エリキュース 休薬期間必要なし
  ・エリキュース→PT-INRが下限域を超えるまでは併用→ワーファリン単独へ
  ・エリキュース→プラザキサ、イグザレルト 休薬期間必要なし 

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