エンレスト錠50mg・100mg・200mg

エンレスト錠50mg・100mg・200mg

2021.01.08

【一般名】サクビトリルバルサルタンナトリウム水和物

効能・効果 
慢性心不全
ただし、慢性心不全の標準的な治療を受けている患者に限る。

用法・用量 
通常、成人にはサクビトリルバルサルタンとして1回50mgを開始用量として1日2回経口投与する。
忍容性が認められる場合は、2~4週間の間隔で段階的に1回200mgまで増量する。
1回投与量は50mg、100mg又は200mgとし、いずれの投与量においても1日2回経口投与する。
なお、忍容性に応じて適宜減量する。

一包化の可否 
○(粉砕○、簡易懸濁×、100mg錠は分割○)

食事の影響 
なし

同種・同効薬 
新薬効(ARB+ネプリライシン阻害)
ネプリライシン阻害…血管拡張、利尿、RASS抑制、交感神経抑制、心肥大抑制、抗線維化、アルドステロン分泌抑制作用を有するナトリウム利尿ペプチドの作用亢進に寄与する。
ナトリウム利尿ペプチド製剤:ハンプ(注射剤)

初回投与時の注意 
・ACE阻害薬、ARBからの切り替えが必要。
・ACE阻害薬は投与開始36時間以上前に中止する。
・併用禁忌:ACE阻害薬、ラジレス
・主な副作用:低血圧、心不全、高カリウム血症、腎機能障害、咳嗽
・約80%で副作用あり(咳嗽はエナラプリルより低い)
・100mg以上投与の際50mg錠を使用しない。(同等性が確認されていない)

その他特記事項 
・入院・外来どちらで始めることも可能。
・心血管死および心不全による初回入院のリスクはエナラプリルより20%軽減。

付録 2021.9~長期処方OK

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