〒812-0034 福岡県福岡市博多区下呉服町2-13
TEL 092-271-5350
2017.03.24
効能・効果
特発性肺線維症
用法・用量
通常、成人に1回150mg1日2回朝夕食後経口投与する。なお患者の状態により1回100mgの1日2回へ減量する。
・下痢・悪心・嘔吐等の副作用が認められた場合は、対症療法(整腸剤・ロペミン)などの適切な処置を行ったうえ、回復するまでの間、減量または中断。再開は1回100mg1日2回から投与し、患者の状態に応じて1回150mg1日2回へ増量。
・ASTまたはALTが基準値の3倍を超えた場合には、本剤の減量または治療の中断を行い、十分な経過観察後、1回100mg1日2回から再開し、患者の状態に応じて1回150mg1日2回へ増量できる。
一包化の可否 不可(吸湿性あり)
食事の影響 なし
同種・同効薬ピレスパ
同種・同効薬との比較
・オフェブはもともと分子標的薬として開発された。ピレスパの作用機序はおそらく抗炎症作用といわれているが作用機序は不明
・ピレスパの副作用に日光過敏症があるが、オフェブにはみられない
・オフェブの下痢の副作用が仕事、日常生活に支障がある場合はピレチアを選択
初回投与時の注意
25℃以下での保存となっているので、夏場の車内などは避ける
その他特記事項
・オフェブは低分子チロシンキナーゼ阻害剤で、プラセボに対してFVC(努力肺活量)年間減少率の低下を50%抑制→生存期間を延長、急性増悪発現率を有意に低下
・主な副作用は下痢、肝酵素上昇、食欲減退、悪心
・肝機能異常のAEあり→2または4週間おきに肝機能検査をすることが望ましい
・2015年8月は販売開始→長期投与OK
特発性肺線維症(IPF)とは・・・
間質に線維化が起こる肺線維症の中で最も多く、原因が不明であるもの。
線維化は不可逆的なので、治癒は困難。病勢進行をゆるやかにすることが目標で完治はしない。すべての患者に積極的にオフェブ、ピレスパを使用するのではなく、医師は患者にこれらの事や薬価についてをきちんと説明し了承を得た上で治療を行うよう推奨されている。 また、これまでIPF治療薬として使用されていたステロイドや免疫抑制剤は効果がネガティブであることが判明したため、使用は推奨されていない
© 2017 双和薬局