タグリッソ錠40mg、80mg

タグリッソ錠40mg、80mg

2021.03.19

【一般名】オシメルチニチブメシル酸塩錠                    *R3.3更新

 効能・効果
EGFRチロシンキナーゼ阻害薬(以下EGFR-TKI)に抵抗性のEGFR T790M変異陽性の手術不能又は再発非小細胞肺癌

用法・用量
80mg11回経口投与。患者の状態により適宜減量する。

食事の影響
なし

同種・同効薬
EGFR-TKI第一世代:イレッサ、タルセバ
第二世代:ジオトリフ、*ビジンプロ
*第三世代:タグリッソ

同種・同効薬との比較  
・本剤はEGFR-TKI体制を克服するために開発されたEGFR T790M変異を標的とする新規EGFR-TKIである。(第三世代)
・1次治療では使用できない。使用には再生検でEGFR T790M変異検査を行い、陽性であることを確認する必要がある。

チェック事項
・下痢の有無(*40.1%)、爪囲炎(*27.6%)。発疹(*42.8%)、血小板減少(25.0%)、白血球減少(25.0%)、皮膚乾燥(*26.2%)、口内炎(20.0%)
・間質性肺疾患(本剤投与開始12週間以内の発現が多い)が疑われる場合には速やかに投与を中止し、ステロイド治療などの処置を行う。

その他特記事項
・*肺癌診療ガイドライン 推奨グレードA:タグリッソ
                        推奨グレードB:イレッサ、タルセバ、ジオトリフ、ビジンプロ
・奏効率66.1%(日本人では63.2%)、病勢コントロール率91.0%(日本人では93.4%)
・PFS(無増悪生存期間)中央値は9.7ヶ月。
・名称の由来:EGFR-TKI耐性変異のT790M遺伝子変異及び感受性変異を選択的に阻害することから、「標的(Target)」と「耐性(Resistant)」の意味を込めて「TAGRISSO」とした。

© 2017 双和薬局