ティーエスワン配合(適応追加分)

ティーエスワン配合(適応追加分)

2023.03.17

【一般名】 テガフール・ギメラシル・オテラシル配合

効能・効果 
胃癌、結腸・直腸癌、頭頚部癌、非小細胞肺癌、手術不能又は再発乳癌、膵癌、胆道癌
★適応追加:ホルモン受容体陽性かつHER2陰性で再発高リスクの乳癌における術後薬物療法

用法・用量 
(ホルモン受容体陽性かつHER2陰性で再発高リスクの乳癌における術後薬物療法)
内分泌療法との併用において、通常、成人には朝食後及び夕食後の1日2回、14日間連続経口投与し、その後7日間休薬する。これを1クールとして最長1年間、投与を繰り返す。

食事の影響 
あり
基礎的検討(ラット)において空腹時に投与した場合、フルオロウラシルのリン酸化抑制作用を持つオテラシルカリウムの吸収が増加し、ティーエスワンの抗腫瘍効果の減弱が予想されることから食後投与となっている。

同種・同効薬 
なし

初回投与時の注意 
・体表面積により投与量初回基準量あり。
・腎機能により用量調節あり。(eGFR値ではなく、クレアチニンクリアランス値を見ること。)
高度腎障害患者(Ccr30mL/min未満)で禁忌、Ccrが50mL/min以上80mL/min未満では減量して開始する。
・副作用として皮膚色素過剰が2人に1人発現。初回投与時、日焼け対策について説明する。
・投与スケジュールは2投1休のみ。

その他特記事項 
・ベージニオ錠と比較して適格基準が広い。
・腎機能が悪い人ほど副作用が出やすい。
・女性は体表面積が小さいため減量基準が25mg/日まで設定されている。

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