テノゼット錠300mg(グラクソ・スミスクライン株式会社)

テノゼット錠300mg(グラクソ・スミスクライン株式会社)

2014.07.01

【一般名】テノホビル ジソプロキシルフマル酸塩

効能・効果
B型肝炎ウイルスの増殖を伴い肝機能の異常が確認されたB型慢性肝疾患におけるB型肝炎ウイルスの増殖抑制

用法・用量
1300mg11回経口投与する。
腎機能障害患者では、本剤の血中濃度が上昇するので、腎機能の低下に応じて下記の投与方法を目安とする。
 
 Ccr50mL/min以上:300mgを1日1回
 Ccr30~49mL/min:300mgを2日に1回
 Ccr10~29mL/min:300mgを3~4日に1回
 血液透析患者:300mgを7日に1回 又は 累積約12時間の透析後に300mg投与

 一包化の可否 : 可

食事の影響 : なし 

同種・同効薬 
ゼフィックス
(2000) ヘプセラ(2004) バラクルード(2006)

同種・同効薬との比較
・48週時のHBV-DNA陰性化率はテノゼットで77% バラクルードで66%
・バラクルードと比べHBs抗原量を有意に減少させる
・薬剤耐性ウイルスが出現しにくい
・本剤の薬剤耐性化率は6年間で0件(2014年) バラクルードは5年間で1.2%
・バラクルードと比べ妊婦に対して安全性が高い(有益性投与)

その他特記事項   
・バラクルード発売から8年目となる第4の抗HBV薬。
・第一選択薬として使用できる。(主な第一選択薬はバラクルード)
・服用開始4週時でHBV-DNA量の減少が認められた。
・服用開始48週時で多い副作用は悪心、腹痛、発疹。
・①ゼフィックス+ヘプセラ②バラクルード+ヘプセラ併用投与で抵抗性または無効例において、①ゼフィックス+テノゼット②バラクルード+テノゼット併用投与へ切り替えることでウイルス抑制効果が認められており、2014年のB型肝炎治療ガイドラインではヘプセラに替わる併用薬として推奨されている。
・2014年のB型慢性肝炎の治療ガイドラインではヘプセラとの併用は推奨されていない。
・長期処方解禁は H27/6~

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