エフィエント錠3.75mg/5mg(第一三共株式会社)

エフィエント錠3.75mg/5mg(第一三共株式会社)

2014.07.23

【一般名】プラスグレル塩酸塩

効能・効果
経皮的冠動脈形成術(PCI)が適応される下記の虚血性心疾患
急性冠症候群(不安定狭心症、非ST上昇心筋梗塞、ST上昇心筋梗塞)
安定狭心症、陳旧性心筋梗塞

用法・用量
投与開始日に20mg11回経口投与、その後維持用量として113.75mgを経口投与する。

一包化の可否 : 可

食事の影響 
空腹時の投与を避けることが望ましい

同種・同効薬 
プラビックス パナルジン バイアスピリン

同種・同効薬との比較  
・本剤とプラビックスはプロドラッグである。
・プラビックスはCYP2C19で代謝され薬理活性を示す。そのため遺伝子型の影響を受けやすく、血小板凝集抑制作用の強さはEM>IM>PMの順となり、個人間に差が出る。
・本剤はCYP2C19の表現型によらず安定した効果を示す。(日本人に有用)
・出血のリスクはプラビックスと同等。

初回投与時の注意    
・PCI施行前に本剤3.75mgを5日間程度投与されている場合、初回負荷投与は必須ではない。(5日間で定常状態に達することが想定されるため)
・本剤を休薬し、再度服用を開始する場合、初回負荷投与は必須ではない。
・低体重の患者では出血の危険性が増大するため、慎重投与。
  体重50kg以下の患者では、必要に応じて維持用量1日1回2.5mgへの減量も考慮する。

その他特記事項   
・アスピリンと併用する。
・プラビックスからの切替は速やかに行える。(エフィエント3.75mg≒プラビックス75mg)
・血小板凝集抑制が問題となるような手術の場合には、14日間以上の十分な休薬期間を設定することが望ましい。
・透析患者にも維持用量1日1回3.75mgで使用できる。
・バイオアベイラビリティは25% (プラビックスは1~3%)
・現在、虚血性脳血管障害後の再発抑制の適応はない(第Ⅲ相試験中 H26/7)
・名前の由来:Efient = Efficacy (効果) + Consistent(確実)
・長期処方はH27/6~

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