リクシアナ錠 15mg・30mg・60mg(第一三共株式会社)

リクシアナ錠 15mg・30mg・60mg(第一三共株式会社)

2014.11.21

【一般名】エドキサバントシル酸塩水和物

効能・効果
1)非弁膜症性心房細動患者における虚血性脳卒中及び全身性塞栓症の発症抑制(適応追加2014.9
2)静脈血栓塞栓症(深部静脈血栓症及び肺血栓塞栓症)の治療及び再発抑制(適応追加2014.9
3)下記の下肢整形外科手術施行患者における静脈血栓塞栓症の発症抑制 
 膝関節の全置換術、股関節全置換術、股関節骨折手術

用法・用量
1)2)通常、成人には、エドキサバンとして以下の用量を1日1回経口投与する。
・体重60kg以下:30mg
・体重60kg超 :60mg なお、腎機能、併用薬に応じて1日1回30mgに減量する。
・CLcr≦50   :30mg
・【禁忌】腎不全(CLcr<15ml/min)のある患者

3)通常、成人には、エドキサバンとして30mgを1日1回経口投与。(60mgは効能なし)
・【禁忌】高度の腎障害(CLcr<30ml/min)のある患者

一包化の可否 : 可 (分割、粉砕も可能)

食事の影響 : なし

同種・同効薬
経口抗凝固薬:ワーファリン  
トロンビン阻害薬:プラザキサ 
Xa因子阻害薬:イグザレルト  
経口Fxa阻害薬:エリキュース  
抗血小板薬:エフィエント

同種・同効薬との比較 
プラザキサ、エリキュースは1日2回投与。

初回投与時の注意
・体重、腎機能、併用薬(P糖蛋白質阻害薬や抗凝固薬など)のチェック。
・服用を忘れた場合は、直ちに1回分を服用し、次の服用まで12時間以上空ける。

相互作用
・P糖蛋白質阻害作用を有する薬剤(キニジン、ベラパミル、エリスロマイシン、シクロスポリン)の併用は30mg1日1回。
・他のP糖蛋白質阻害作用を有する薬剤は30mg1日1回を考慮する

他の凝固剤からリクシアナの切り替え
・ワーファリン ワーファリンを中止後、治療域の下限以下になった後本剤開始。
・他の凝固剤 他剤を中止し、次回の投与の予定時間から本剤開始。
・未分化へパリンについては添付文書参照

リクシアナから他の凝固剤の切り替え
・ワーファリン PT-INRが治療域の下限を超えるまで、本剤を半量に減量し、ワーファリンと併用。もしくは、ワーファリンとヘパリンを併用投与。
・他の凝固薬 本剤を中止し、次回の投与の予定時間から開始。

手術や侵襲的処置等を行う場合の対応
本剤投与後、24時間以上経過した後に行う事が望ましい。

その他特記事項
・60mgを投与する患者は、50<CLcr、体重60kg超、P糖蛋白質阻害薬を併用してない場合のみ。
・3種類の効能がある初の経口Fxa阻害薬。
・重大な副作用は消化管出血(1.24%)、頭蓋内出血(0.35%)、眼内出血(0.18%)、創傷出血(0.08%)、後腹膜出血(頻度不明)等。
・薬価 30mg錠 748.1円/錠

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