ヴィキラックス配合錠

ヴィキラックス配合錠

2016.02.26

【一般名】オムビタスビル水和物・パリタプレビル水和物・リトナビル配合剤

効能・効果
セログループ1(ジェノタイプ1)のC型慢性肝炎又はC型代償性肝硬変における
ウイルス血症の改善

用法・用量
1日1回2錠を食後に経口投与し、投与期間は12週間。

一包化の可否 
△(データなし。主治医の判断による)

食事の影響 
あり(空腹時だと、吸収率が下がる)

同種・同効薬  

インターフェロンフリー製剤(DAA)
ジェノタイプ1…ダクルインザ・スンベプラ、ハーボニー配合錠
ジェノタイプ2…ソバルディ

同種・同効薬との比較
ダクルインザ・スンベプラは24週間、ハーボニー、ヴィキラックスは12週間投与。

初回投与時の注意
・併用禁忌薬、注意薬多数あり。
・副作用の末梢性浮腫を発現するため、Ca拮抗薬は避けること。
(特にアゼルニジピン…カルブロック、レザルタス配合錠など)
・ ※現在、データ上では、Ca拮抗薬を服用していない患者の末梢性浮腫発現なし。
・飲み忘れた場合、12時間以内であれば、服用可。12時間以上では1回とばす。
・噛み砕いたり、溶解してはいけない。

その他特記事項
・主な副作用は末梢性浮腫、頭痛、悪心
・耐性発現を避けるため、他剤からの切り替えは推奨しない
・コールセンターなど、患者サポートあり
・成分のパリタプレビルはスンベプラ、オムビタスビルはダグルインザと同機序。
・低用量のリトナビルが、パリタプレビルの血中濃度を高め、ブースターの役割を担う                                                                                                                                          
・ジェノタイプ1b群での投与終了12週間後のウイルス持続陰性化率(SVR12率)は94.6%。海外データで1a群のSVR12率は62%
・耐性変異のY93変異へのSVR12率は83%、変異なしだと99%
・(ハーボニー配合錠では、単剤投与でSVR12率100%。RBV併用で96.3%)

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