レンビマカプセル4ｍｇ、10ｍｇ（エーザイ）

2015.05.29

【一般名】　ﾚﾝﾊﾞﾁﾆﾌﾞﾒｼﾙ酸塩製剤

効能・効果
根治切除不能な甲状腺癌

用法・用量
1日1回24ｍｇを経口投与。(10ｍｇ×2cap＋4ｍｇ)

一包化の可否　
不可(加水分解により効果が落ちるため)

食事の影響　
受けない。

同種・同効薬　　
ネクサバール

同種・同効薬との比較
ネクサバールは分化型甲状腺癌のみの適応に対し、本剤は分化型に加えて甲状腺未分化癌、甲状腺髄様がんにも適応がある。

初回投与時の注意
・高血圧症の患者には注意。
・血栓塞栓症またはその既往歴のある方には注意。(再発の恐れあり)
・レンビマカプセルの処方確認シートを患者が調剤薬局に持参する。

副作用に関して
・高血圧(67.8％)。抹消血管抵抗によるもの。投与2週間以内に起こることが多い。中には服用当日に血圧上昇することもある。血圧が160を超えるようであれば病院へ相談をするよう指導する。
・ハンドフットシンドローム(手足症候群)は日本人では30％を超える。発現時期は人により異なる。予防法として物理的な刺激、熱刺激は避ける。保湿剤を使用するなどして皮膚を保護する。手足を清潔に保つよう心がける。直射日光を避ける等の指導を行う。
・下痢(60.9％)。ロペラミドで管理可能。重篤化した場合は本剤を減量する。
・食欲減退、体重減少、悪心等は1週間の休薬で回復することが多い。
・副作用があらわれた場合は「休薬、減量及び中止基準」を考慮して本剤の投与を休薬、減量又は中止する。

その他特記事項
・患者用の治療ハンドブックと服用チェック冊子が2種あり。
・血管新生抑制作用による抗腫瘍作用があるため中止すると再発する。効果が続く限りは服用を継続する。
・長期解禁：2016.6～
・薬価：4ｍｇ　3956.4円/cp　10ｍｇ 9354.2円/cp