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2017.07.14
ナルサス錠 2mg、6mg、12mg、24mg
ナルラピド錠 1mg、2mg、4mg
効能・効果
中等度から高度の疼痛を伴う各種癌における鎮痛
用法・用量
・ナルサス
通常、成人にはヒドロモルフォンとして4~24mgを1日1回経口投与する。なお、症状に応じて適宜増減する。
・ナルラピド
通常、成人にはヒドロモルフォンとして1日4~24mgを4~6回に分割経口投与する。なお、症状に応じて適宜増減する。
一包化の可否
データなし(無包装・シャーレ解放での諸条件で、錠剤の固さに変化が出るものの、含量・類縁物質等に関して3か月変化なしのデータあり)
食事の影響
なし
同種・同効薬
●徐放錠:モルヒネ経口剤(MSコンチン)、オキシコドン経口剤(オキシコンチン錠)、フェンタニル製剤(デュロテップMTパッチ、フェントステープ)、コデインリン酸塩錠
●レスキュー:モルヒネ経口剤(オプソ内用液)、オキシコドン経口剤(オキノーム散)、フェンタニル製剤(アブストラル舌下錠)
同種・同効薬との比較
・モルヒネ・オキシコドンと同じμオピオイド受容体に作用して効果を発揮する。
・オピオイド換算表は付録参照
<ナルサス・ナルラピド共通>
・徐放錠/レスキューともに錠剤だが、レスキューのナルラピドを5角形にすることで識別しやすいようにしている(他剤はレスキューを液剤、散剤にして区別)
・CYPの代謝を受けないため、併用薬の影響をうけにくい(オキシコンチン、デュロテップ、フェントステープ、アブストラルはCYP関与)
<ナルサス>
・ゴーストピルが出ない
・24mg錠があり、高用量必要な場合でも錠数を抑える事ができる
・1日1回服用でよい
初回投与時の注意
・初回からナルサス処方できる
→オピオイド鎮痛剤を使用していない患者には1日4mgから開始。
・オピオイド鎮痛剤を使用している患者への投与
→前治療薬の投与量等を考慮して投与量を決める。本剤の1日用量はヒドロモルフォンとしてモルヒネ経口剤1日用量の1/5量を目安とする
・フェンタニル貼付剤を使用している患者への投与
→フェンタニル貼付剤剥離後、血中濃度が50%に減少するまで17時間かかることから、剥離直後の本剤の使用は避ける。適切な血中濃度に低下するまで時間をあけた後、本剤の低用量から投与することを考慮すること
その他特記事項
・ナルラピドは12時間で血中濃度消失
・長期投与(30日制限)2018年6月~OK
付録
オピオイド鎮痛薬 換算表 | ||||
ヒドロモルフォン 1日投与量 | オピオイド鎮痛薬1日投与量(mg) | |||
モルヒネ 経口剤 | オキシコドン 経口剤 | フェンタニル貼付剤 | ||
フェントス | デュロテップ | |||
4mg | 20 | 10 | - | - |
6mg | 30 | 20 | 1 | 2.1 |
12mg | 60 | 40 | 2 | 4.2 |
18mg | 90 | 60 | - | - |
24mg | 120 | 80 | 4 | 8.4 |
36mg | 180 | 120 | 6 | 12.6 |
48mg | 240 | 160 | 8 | 16.8 |
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