ベレキシブル錠80mg

ベレキシブル錠80mg

2020.08.21

【一般名】 チラブルチニブ

効能・効果 
再発又は難治性の中枢神経系原発リンパ腫

用法・用量 
1日1回480mgを空腹時に経口投与する。なお、患者の状態により適宜減量する。

一包化の可否 

食事の影響 
あり(食前1時間、食後2時間は避ける)
食後服用でCmax・AUC上昇

同種・同効薬 
イムブルビカ(第一世代)

同種・同効薬との比較 
・ブルトン型チロシンキナーゼ(BTK)への選択性が高い
・併用禁忌の薬剤がない(イトラコナゾール、クラリスロマイシンも併用注意になる)
・中等度以上の肝機能障害がある患者へも投薬可能(禁忌ではない)
・妊婦へも投薬可能(有益性投与)

その他特記事項 
・使用した約半数に効果あり(52.9%)
・抗血小板作用があるため出血リスクが上がる(術前14日前に中止が望ましい)
・副作用は服用後4週間で現れることが多い
・副作用は主に皮膚障害(29.5%)や骨髄抑制(13.6%)
・副作用発現時の休薬、減量、中止の目安のフローチャートあり
・臨床試験44例 2年近く継続患者あり
・薬価5067.4円 月約90~100万円

付録
【中枢神経系原発悪性リンパ腫】
脳腫瘍の一種
悪性リンパ腫の中でも病変が中枢神経系(脳・脊髄)や眼球に限局したもの
国内1000人前後 60~70才が多い

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